【人手をかけない採用・育成術】成果につながる研修

 

「事前の見極め」と「フォロー」により教育研修は現場で活かせる
〜約100社に企業研修を実施しているプロが伝授〜

 

MxEコンサルティング

代表取締役/中小企業診断士

松嶋 清秀

 

 

近年は人材育成の一環として、積極的に教育研修を導入している中小・ベンチャー企業は増加傾向にある。しかし、MxEコンサルティング代表の松嶋氏は「研修を現場で活かせていない中小・ベンチャー企業は多い」と警鐘を鳴らす。なぜそのようなことが起こるのか。企業研修・コンサルティングの専門家として、年間約50回の公開セミナーを開催。約100社に企業研修を実施している同氏に、要因と対策法を聞いた。

 

 

「研修しただけ」で受講者は成長しない

なぜ、多くの中小・ベンチャー企業は教育研修をうまく活かせていないのでしょうか。

マスターコンサルタント インストラクター 松嶋 清秀

大きく3つの要因が考えられます。まずは、研修会社を選ぶ際、自分たちのニーズに合った研修かどうかを十分に吟味していない場合。もっといえば、価格重視で選んでしまっているケースですね。とくに経営者が担当者まかせにしてしまうと、その担当者はどういった基準で研修を選べばいいのかわからない。結果、「いちばん安い研修にしよう」となりかねないのです。

 

つぎに、会社が受講者に対して研修を受ける意図や目的を伝えていないケース。「いい年齢だからそろそろ受けなさい」といったあいまいな理由では、研修を受けること自体が目的になってしまい、受講者のモチベーションも上がりません。なかには「本当は仕事をしていたいのに」とマイナスに受け止める受講者もいるでしょう。当然、成果にも結びつかないのです。

 

3つ目の要因はなんでしょう。

研修後のフォローがないケースです。研修を受けた直後は受講者も「学んだことを業務に活かそう」とやる気になっています。しかし、会社のアフターフォローがないと、なかなか個人の意志だけでは継続的な学びの実践にはつながりません。結果、「勉強になった」だけで終わってしまうのです。

 

どうすれば、うまく研修を活かすことができるでしょうか。

まず第一に、自社の課題にあったカリキュラムを提供する研修会社を選ぶことですね。

 

研修会社を選ぶ際のポイントは「受講する会社とその業界知識があるか」「カリキュラム・演習に応用があるか」「自社で講師の育成を行っているか」の3点です。たとえば初回の打ち合わせの際に、業界のトレンド知識があり「こんな課題を抱えていませんか」と話してくる会社であれば信用できる可能性が高いです。また、時間短縮や内容のカスタマイズといったオーダーにも柔軟に対応すれば、応用性があるといっていいでしょう。

 

ただ、自社で講師の研修を行っている可能性はかなり低いですね。

 

 

継続してまなぶ環境づくりが意識と行動の変化につながる

それはなぜでしょう

コストがかかるからです。さらにこれは業界的な事情ですが、講師は外注委託契約が多いため、自社の社員ではないケースがほとんど。そのため、育成するのではなく、講師の力量まかせになっているのです。

 

当社も外注委託契約がほとんどですが、講師の育成をきちんとやっています。具体的には「講師スキルアップトレーニング」を定期的に開催。私が直接指導するほか、講師ごとに課題を提示。それを克服してもらうのです。さらに、セミナー後に模擬講義を行ってもらい、改善点をチェック。そして講師同志でお互いの良い、悪い点を率直に意見交換して相互研さんに努めているのです。

 

研修の導入で人材を育成したいと考えている中小の経営者にアドバイスをお願いします

研修の内容も大事ですが、やはりその後のフォローが学習効果の持続につながります。そのため、受講者を社内講師として登用し、現場にフィードバックするなど研修を活かす方策を行ってください。当社としてもフォローの支援は惜しみません。そうした取り組みが社員の意識と行動の変化につながり、成果にもつながっていくのです。

 

 

プロフィール

東京都出身

1987年に日本大学を卒業後、精密機械メーカーに入社。製造、設計、技術開発、営業、事業開発などの業務に従事する。

2004年にコンサルタントとして独立し、個人事務所「オフィスKIYO」設立。

2007年に株式会社MxE(エムアンドイー)コンサルティングを設立し、代表取締役に就任する。

企業業績と従業員の相関にもとづく考働力を切り口としたコンサルティング・研修を得意とし、年間約50回の公開セミナーを開催。約100社に、企業研修を実施している。

 

 

せっかく導入したのに…
教育現場で活かせない3つの問題点

1)価格重視で選んでしまっている

自社の研修ニーズを満たせる会社を事前に吟味すべき。「安いから」で選ぶと、研修自体が合わない可能性が高まる

 

2)研修の目的や意図を受講者に伝えていない

「研修すること」が目的になっていれば、受講者も業務に活かしようがない。なぜ研修が必要なのかを事前に明確にしておくこと

 

3)研修後のフォローがない

研修会社のフォローも必要だが、社内でも意識してフォローすることが大事。個々にまかせっきりでは成果を上げるのは難しい

 

 

松嶋氏が指南
研修会社選びのポイント

  • 受講する会社とその業界の知識・経験があるか
  • カリキュラムに応用性があるか
  • 講師の研修を行っているか

 

 

 

セミナー情報

先着10社限定(1社につき2名まで)

「問題解決手法セミナー」を開催

参加費無料!

※開催は2015年12月12日を予定

 

 セミナーへの参加・お問い合わせ

TEL. 045-228-8566(受付時間:平日10:00〜17:00)

 

ホームページからのお申し込みは、お問い合わせフォームからお願いいたします。

 

 

 

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